福地鶏

平飼い養鶏 福地鶏

福井県産の地鶏である「福地鶏」は、地元産の米くずと遺伝子組み換えのない飼料を食べて毎日元気に動き回っています!
「平飼い(ひらがい)」とは、鶏を平たい地面のうえで放し飼いの状態で飼育することです。
鶏は本来、1日に1万回以上地面を突き、羽をきれいにするために砂浴びをします。 狭い巣に隠れて卵を産み、木などの高いところで眠ります。こうした鶏の本能的な行動をできるだけ制限しないことにより、 ストレスを抱えることなく健康に育ちます。

福地鶏(ふくじどり)とは

福井県初の地鶏で、県畜産試験場が平成26年から開発をはじめ、産卵能力が高い「ウエミチレッドの雄」と卵肉兼用で肉質がよい「岡崎おうはんの雌」をかけあわせて3年がかりで開発された鶏です。 平成29年6月にたまごの初出荷がはじまり、平成30年5月に福地鶏の肉を使った料理の提供が開始されました。

産みたての卵

たまごの特徴は、赤玉卵で、黄身が大きくなんとお箸でつかめます!白身もプリッともりあがるくらいコシがあり甘みが強いです。

定番の卵かけごはんをほんの少しのお醤油でお召し上がりいただければ、たまごの濃い甘さで口の中がいっぱいに感じていただけると思います。

福地鶏の卵は何と言っても生でお召し上がりいただくのが一番おすすめです。是非卵かけご飯でお召し上がりください!

福地鶏には、うまみ成分のイノシン酸が多く含まれており、硬すぎない適度な弾力で噛めば噛むほどうまみがあふれるジューシーなお肉です。からあげ、焼き鳥、照り焼きなどどんな調理法でも美味しく召し上がっていただけます。

平飼いとは…

平たい地面のうえで放し飼いの状態で飼育することです。

福地鶏はストレスを軽減するため平飼いする事が義務化されており、1平方メートルあたり10羽までに抑えるようにと指導されています。

農場での取り組み

福井県坂井市三国町の海のすぐそばにある耕作放棄地を買い、鶏舎や畑を整備し、現在800羽程飼育しています。

上記で紹介しましたが、当農場では鶏達がさらに快適に過ごせるように、1平方メートルあたり6羽に抑え、自由に走り回り十分な運動量が取れるようにしています。
また、飼料に一工夫し米農家さんに頼んで飼料米を作っていただき、それを配合したものを与えています。美味しいご飯を沢山食べて元気に走り回っている鶏たちはとても生き生きとしています。
与えている水もミネラルたっぷりの天然水。このミネラル分が卵に自然な塩気を加えています。

鶏は本来1日に1万回以上地面を突き、羽根をきれいにする為に砂あびをします。卵は狭い巣に隠れて生み、木などの高いところで寝ます。
こうした本能的な行動を制限しないよう、床は防水対策をし、砂の代わりにふん水分の吸湿性がよいもみ殻をひいています。定期的にかき混ぜることで、発酵を促し床の保温に利用しています。
また、飛び上がる羽・脚の力を鍛えるため各所に止まり木を手作りしたりと、鶏舎のいたるところに工夫をこらしています。

それでもストレスで羽をむしり合ったり、いじめが起こったりします。雄鶏・雌鶏を一緒に飼うことでストレスが軽減すると聞き、先日、雄鶏たちに入舎してもらいました。
(この為、厳密には有精卵が含まれますが、雄鶏の飼育数が少ない為、有精卵とは名乗れないのが残念なところです。)
不思議なのですが騒々しく鳴いていた雌鶏達が落ち着きました。強い雄鶏に守られている安心感からくるものではないかと思います。

晴れの日も雨の日も雪の日も、毎日、手塩にかけて育成しております。

福地鶏が希少なワケ

一般的なケージ飼いの鶏の産卵率は90%といわれていますが、福地鶏は平飼いで運動量が多いので産卵率が70%と低いです。

また鶏舎の掃除や採卵作業に多くの手間がかかり、洗卵作業も1つ1つ磨き上げる用に手作業で洗っています。
その為どうしても卵1個あたりの価格が他の卵よりも高くなってしまいます。

そしてお肉としても、もともとの出荷数が少ないことに加え、ゲージ飼いではないため、身のつき方にも個体差があり、出荷したうち60~80%程度しか精肉にすることができません。そのためお肉もまた希少なものになってしまいます